AWS Elastic IP アドレス の料金などについて

■ 目次


 

はじめに

このブログを書く経緯について、メンバーから「」とヘルプが来ました。
僕は、「」と思って色々と確認したらストップ中のインスタンスに対してEIPが関連付けられていたのが原因でした。
AWSって一年間完全無料だよね?っと誤解をしている方や、EIPの料金発生条件って何?って方を対象にしています。

 

1. そもそもElastic IPってなに?

AWS ドキュメント EIPとは?
Elastic IP アドレスは、動的なクラウドコンピューティングのために設計された静的 IPv4 アドレスです。Elastic IP アドレスは、AWS アカウントに関連付けられます。Elastic IP アドレスを使用すると、アドレスをアカウント内の別のインスタンスに迅速に再マップして、インスタンスやソフトウェアのエラーを隠すことができます。
Elastic IP アドレスは、インターネットからアクセス可能なパブリック IPv4 アドレスです。インスタンスにパブリック IPv4 アドレスがない場合、Elastic IP アドレスとインスタンスを関連付けてインターネットとの通信を有効にすることができます (ローカルコンピュータからインスタンスに接続するなど)。
 
Elastic IP (略:EIP)を一言で 「EC2のインスタンスで使える、固定(静的)のパブリックIPアドレス(グローバルIPアドレス)」 です。
Elastic IP アドレス
、または Elastic IP アドレスは、動的なクラウドコンピューティングのために設計された静的 IPv4 アドレスです。Elastic IP アドレスはユーザーの AWS アカウントに割り当てられ、解放するまでユーザーのアドレスになります。Elastic IP アドレスを使用すると、アドレスをアカウント内の別のインスタンスに迅速に再マッピングすることで、インスタンスやソフトウェアの障害をマスクできます。または、ドメインがインスタンスを参照するように、ドメインの DNS レコードに Elastic IP アドレスを指定することもできます。詳細については、ドメインレジストラのドキュメント Amazon Linux インスタンスでの動的な DNS のセットアップ を参照してください。 Elastic IP アドレスは、インターネットからアクセス可能なパブリック IPv4 アドレスです。インスタンスにパブリック IPv4 アドレスがない場合は、Elastic IP アドレスをインスタンスに関連付けて、インターネットとの通信を有効にできます。例えば、これにより、ローカルコンピュータからインスタンスに接続できます。 現在、IPv6 に対する Elastic IP アドレスはサポートされていません。 Elastic IP アドレスを効率的に使用するため、Elastic IP アドレスが実行中のインスタンスに関連付けられていない場合や、停止しているインスタンスやアタッチされていないネットワークインターフェイスに関連付けられている場合は、時間毎に小額の料金が請求されます。インスタンスを実行しているときは、インスタンスに関連付けられた 1 つの Elastic IP アドレスに対して料金は発生しませんが、インスタンスに関連付けられた追加の Elastic IP アドレスがある場合、その追加分に対しては料金が発生します。
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📝 参考 各種用語が気になった方やネットワークに興味を持った方は、下記の cman.jp さんリンクで丁寧に解説されていますのでそちらを参照してください。 - グローバル or プライベートIPアドレス - 固定(静的) or 動的IPアドレス

 

2. EIPを無料で使う条件

2019年8月11日時点でのAWS 公式ドキュメントや料金条件を参考にしています。
 

2.1. そもそも料金が発生する条件とは?

AWS ドキュメント EIP の基本
Elastic IP アドレスを効率的に使用するため、Elastic IP アドレスが実行中のインスタンスに関連付けられていない場合や、停止しているインスタンスやアタッチされていないネットワークインターフェイスに関連付けられている場合は、時間毎に小額の料金が請求されます。インスタンスを実行しているときは、インスタンスに関連付けられた 1 つの Elastic IP アドレスに対して料金は発生しませんが、インスタンスに関連付けられた追加の Elastic IP アドレスがある場合、その追加分に対しては料金が発生します。詳細については、Amazon EC2 料金表を参照してください。
 
EIP(静的) を以下の条件で利用をしている場合は料金が発生します。
  • EIP(静的)に関連付けらているインスタンスが停止している場合
  • インスタンスに EIP(静的) が関連付いていない場合(=放置状態)
  • EIP(静的)を2個以上を取得した場合
  • 月に100回以上の EIP(静的) の付け直した場合(マニアックすぎる)
 
よくある、料金が発生していたパターンが、自分も体験したのがAWSを触り始めた頃に「米国東部(オハイオ)リージョン」で建てたEC2をストップ後にEIPを解放し忘れたり・・・。
皆さんも一度は….「オハイオやバージニアリージョン」でインスタンスを起動してから「東京リージョン」に切り替えて…再度インスタンスを起動して、1ヶ月後に請求書を見て叫んだはず….、僕は叫びました。
 

2.2. EIPを無料で使う方法は?

基本的に上の真逆の事をすれば無料で利用する事が出来ます。
  • 使用していない EIP(静的) を解放
  • EIPでは無くインスタンスをスタート時の 動的パブリックIP を使用
 
EIPやインスタンスを記念に残したい気持ちも分かりますが、特別な理由も無い場合は削除しましょう。また、本当に現在使用しているインスタンスに対して EIP(静的) が必要なのか?検証目的ならインスタンスをスタート時の 動的パブリックIP でも十分です。ストップ => スタート をしなければ 動的パブリックIP は変わりません。
 
  • AWSでの EIP(静的)パブリックIP の違いについて
    • EIP(静的)
      • インスタンスをストップ=>スタートしてもグローバルIPが変わらない
    • パブリックIP(動的)
      • インスタンスをストップ=>スタートするとグローバルIPが変わる
グローバルIPが変わると、デプロイ先の再設定や・・・ドメインの再設定などが必要です。

 

最後に

利用しているサービスに完全無料な物はありません。何かしら条件はあります。
そのため色々なサービスを利用していく上で、事前に自分で無料条件をしっかりと読みましょう。
僕なんて・・・amazon.comのアカウントを削除しても3ヶ月近くAWSから請求が来てました・・・更には4500円前後を3ヶ月ほど払ってました。